蒲谷敏彦KOREA REPORT

蒲谷敏彦KOREA REPORT (3月号前編

----- Original Message -----
From: "butani" <butani@kornet.net>
To: "H.Watanabe" <h.syncia@nifty.com>
Sent: Sunday, March 10, 2002 2:36 PM
Subject: KOREA REPORT(3月号前編)

ソウルはすっかり春の陽気になりました。
昼間は車の暖房を止めても大丈夫になり、アパートの部屋もオンドルの温水を止めました。
それでも少し寒い朝はまだ、オンドルが恋しくて温水のバルブを開けたり閉めたり忙しいこの頃です。
3月から大学も高校も中学も小学校も新学期が始まり、街には新入生が溢れてフレッシュな季節になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
先月のKOREA REPORTは大変遅くなりましたので、今月号は前編、後編に分けて早めに刊行します。

さて、お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが先月の一時帰国の際にデジカメを買ってきたので、今マイブームです。韓国の面白いものを何でも撮って楽しんでいます。
そこで、今回のKOREA REPORTは『世界ふしぎ発見(韓国編)風』でゆきましょう。

先日、友人と韓国料理店に行きました。ノルブチプ(ノルブの家)というお店で、店話)』からきています。
むかし、むかし、フンブとノルブという兄弟がいました。フンブは貧しいけれど正直な弟で、ノルブはお金持ちでしたが欲張りな兄でした。貧しい弟のフンブが金持ちの兄のノルブに助けを求めても、兄のノルブは助けてあげませんでした。

 ある日、弟のフンブは足を折ったツバメ(チェビ)を見つけ、介抱して逃してやりました。次の春、このツバメが帰ってきてフンブの家の庭にひとつの瓜の種を落として行きました。この瓜は大きく大きく育ち、大きな大きな瓜の実がなりました。
フンブがその瓜の実をのこぎりで切ってみると、中から金銀財宝がザックザックと出てきて、フンブはたちまち大金持ちになりました。
それを聞いた兄のノルブが、同じようになりたいとツバメを捕まえて、足を折って治した後逃してやりました。
 次の春、このツバメが帰ってきてノルブの家の庭にひとつの瓜の種を落として行きました。
この瓜は大きく大きく育ち、大きな大きな瓜の実がなりました。ノルブがその瓜の実をのこぎりで切ってみると、中から鬼(トケビ)やお化け(クゥイシン)が出てきてノルブの財産を全部取っていってしまいました。 
その後兄のノルブは改心して、弟のフンブと仲良く暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。

韓国の子供なら誰でも知っている有名なお話です。ノルブチプというのは裕福な家の代名詞になっているんですね。
そこでの料理ですから、テーブルの足が折れよとばかりの食事が出されます。このお店の名物料理シゴルパプサン(田舎御膳)というコース料理を注文すると、KOREA REPORT(10月号)で紹介した、テンジャンチゲ(韓国風味噌汁)、おから汁、焼き魚、煮魚、蛸炒め、ナムル(野菜和え物)、チジミ(お好み焼き)、チャプチェ(韓国風春雨炒め)、ポッサム・キムチ、水キムチなど韓国の田舎料理が21種類26皿でてきます。
これでも3人前です。
(写真1)名物料理シゴルパプサン田舎御膳
さて、ここで問題です。これだけの料理を運んだり並べたりそれは大変なのですが、
この店ではそのためにある工夫をしています。それは何でしょうか? (問題1)

先月、天安(チョナン)にある当社の工場に行く車内で、変な人を見かけました。プラタナスの街路樹に隠れて歩道のバス停からビデオカメラで何かを熱心に撮っています。
怪しいこの人は一体何をしているのでしょうか(写真2)
さて、ここで問題です。怪しいこの人は一体何をしているのでしょうか? (問題2)

先週、その天安工場である行事がにぎにぎしく行われました。その写真の一部分をお見せしましょう。少しびっくりすることに、ブタの頭(テジモリ)の口や鼻の穴に一万ウォン札がいっぱい入れられています。
ブタの頭テジモリ(写真3)
さて、ここで問題です。これは一体何をしているのでしょうか? (問題3)


問題の解答はKOREA REPORT(3月号後編)でお知らせします。
それまで楽しいご回答メールをお寄せください。

それではまた、次回KOREA REPORTでお会いしましょう。

ソウルより 蒲谷敏彦
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