きまぐれ更新日誌(2003年2月) |
<2月27日 木曜日> Fortissimoのレースレポートがアップしました。 ゴールのル・マーチン島のイングリシュ湾が、ジャパニーズ湾に命名となった経緯は圧巻。 こんな目に会ってもまた、次回もチャレンジすると言う布田さんの生命力に脱帽です。 <2月21日 金曜日> 2月20日 15時14分 残り00マイル <2月20日木曜日> レース18目 2月20日5:00 フィニィッシュまで16マイル <2月19日水曜日> レース17日目 昨夜の定時連絡ではとても元気そうで、フィニッシュまであと1足らずなので気を引き締めてがんばるとのこと。 一時、アルゴスの位置データに207号Fortissimoだけ北東に走っているデータが出て、心配しました誤表示だったようです。 馬場さんの話でもアルゴスの誤作動か入力ミスだろうとのことでレース中継ではままある誤表示とのことでした。 <2月19日11:00 ゴールまで121マイル> <2月18日 火曜日18時> レース16日目、この時点で13艇がフィニッシュ。 着順1位のSPRINNT108、2位:IMX40、3位x440、4位POGO8.5、5位FIRST40.7、6位POGO8.5はシングルハンドクラスの1位。 Fortissimoの昨夜の7時頃の連絡が9時頃までなく、気を揉むが特に状況に変化ないとのこと。 メインの2ポンリーフとストームジブで強風と悪い波に揉まれながら走っている。 とにかく波が悪く、4〜5メーターくらいの波で、波長も短いので波に乗ると舵を取られ、コントロールを失いたびたびワイルドジャイブ。90度くらいの横転を毎日、経験しているとのこと。オートヘルムなどとても使える状況にないので、2人の疲労もピーク。 馬場さんの天気図でもゴール付近がまた一層風が強く、残り300マイル程度とはいえ気が抜けない。 すでに4、5艇のリタイア艇が出ているが、Fortissimoも舵にガタが出ているそうなので、一刻もはやく無事にフィニッシュして欲しい所だ。 2月19日の大西洋の予想天気図 2月18日7:00 ゴールまで308.55マイル <2月16日 日曜日> レース14日目、とてつもなく早いペースでトップ艇フィニッシュ 大西洋横断レースの最初のフィニッシュ艇は、SPRINT108の’POUR ECOMORES’ ファーストフォーム艇のフィニッシュ日時: 2月16日9時58分19秒。 このSPRINT108は、Fortissimo(GRAND SURPRISE)と同じフランスのアーションボー造船所で建造された艇です。広島の上原オーナーのプリマドンナが同型艇ですが、今は、長崎で活躍中。 上原オーナーは、現在、同じ造船所で、ジュベール・ニベールの新しいデザイン艇A40を建造中でこの春進水予定です。 また、アーションボー造船所は、M PROJECT(SPRINT50、SPRINT51)のビルダーでもあります。このホームページの右上の写真が、造船所の前での完成したMPROJECTとスタッフです。 アーションボー造船所の艇は、このレースでも他にSPRINT98(エントリーナンバー209号)、シングルハントドクラスのSPRINT95(8号)が走っています。 前にも書きましたが、我がシンシアも4代目はSPRINT95でクラブレースを楽しんでいましたので、このレースは身近に感じ応援してしまいます。 がんばれSPRINT!!かっ飛べGRAND SURPRISE! <2月15日 土曜日>レース13日目 Fortissimoのラダーシャフトあたりで異音がしていたのは、荷物室の荷物がガタガタと動いていたのが原因と判り一件落着。今日の衛星電話での定時交信で連絡があり、原さんも一安心。 Fortissimoもレースに使っている衛星電話ですが、外洋レースの装備には欠かせない便利な通信手段です。衛星電話にも何種類かあるので、主な衛星電話の性能を調べてみました。 電話にはイリジュウムが、コンパクトな端末電話と地球をすべてカバーする66個の低軌道の衛星のおかげでベスト。 だが、データ通信は、2.4KbpsなのでFortissimoもレース中、ホームページからレース艇の位置情報1ページをダウンロードするのに1時間かかっていたように容量の大きいデータは実用的でない。 データ通信も求めるなら、インマルサットM4が、ISDN回線に接続でき64kbpsを確保している。航海中にインターネットの接続環境も求めるならこの衛星電話がベストでしょう。ただし、アンテナが大型となる。 当然のことですが、自分の使用目的に合った機種を選ぶことが必要でしょう。 メンバーの中でも永井君は、勤務先の県庁で環境保全を担当しており、非常時用に日本国内でのみ使用可能なNTTの衛星電話を渡されているそうです。 日本では使用が禁止されているのもあるこれらの衛星電話を購入・レンタルできる店がなんと日本にあります。海外登山のサポート「株式会社ウェック・トレック」です。下記の情報もこの会社のホームページからです。
<2月14日 金曜日> レース12日目 ラダ―のバイブレーションとガタガタと異音の発生原因は、依然不明 Fortissimoと8時の定時更新時にフランスのビルダーに電話で確認した技術アドバイスなどを伝える。 また、船内のシャフト廻りや状況が許せば海面下のラダーの状況を調べるよう原さんから伝える。 レース海面は、依然,平均25ノット程度の強風、。メイン2ポンリーフとストームジブでワイルドジャイブに注意しながら 走っているとのこと。 2月14日 12:00 ゴールまで855.44マイル <2月13日 木曜日> レース11日目 ラダーに原因不明のバイブレーション発生。 27:00 ゴールまで1028.15マイル <2月 12日 水曜日>レース10日目 レースのホームページの位置情報は、毎日2回ありますが、日本時間の夜8時頃にあったり、11時頃までなかったりと毎日、時間が多少ずれています。今日は、遅めの更新でした。アルゴスからの位置データを一艇づつ入力し各艇の位置情報を更新しているようです。 ところでこのレースの参加資格は、40歳以上のアマチュアセイラーですが、運営のスタッフもアマチュアで、ちなみにレースのオ―ガナイザーMICO BOLOさんの本業は、ヨットの燃料タンクや水タンクをオーダーメイドで作っている人です。 図面から船底にぴったり合う形のタンクをABS樹脂?で作っているそうです。 Fortissimo、北緯20度ラインを西進中。 <2月12日 13:00>ゴールまで1148.07マイル <2月11日 火曜日> 追 伸 夕方8時くらいに今日の更新日記を見られたキングセイルの庄崎さんから、Fortissimoのセイルトラブルを心配した電話連絡を頂く。 「ジブセイルのラフの破れは、破れたラフテープ部分を切り取り、切り取った面を補修したあと、ファーラーにつければセイルを揚げることができる。ハンクスで揚げると考えればよい。 それでも揚げられなければ、シートでワッカをつくり、ハンクスのようにラフに取り付けていけばよい。」と貴重なアドバイスを頂きました。 電話を切ったあとすぐ、原さんにFortissimoから電話が入り、庄崎さんのアドバイスを伝える。 「よっしゃ、わかった。庄崎さんも応援してくれている。」とまた、元気を取り戻した様子の布田さん。 Fortissimoは相変わらずの風と酷く悪い波で今は、2ポンのメインセイルのみでセイリング中とのこと。 <2月11日 火曜日> レース9日目 昨夜、レース中のFortissimoから原さんへの衛星電話(日本時間の夜、8時頃が、Fortissimoでの朝になりこの頃に定時交信)では、相変わらず相当、吹かれていて、メインは2ポイントリーフにストームジブ。真追っ手の風でジャイブしながら走ってる。ワイルドジャイブもかなりあり、船内もびしょ濡れの状態。 特にスコールの前後に強烈な風が吹くそうで、夜中のスコールの時には特に危険とのこと。 ジャイブの時のメインシートのパンチングも危ないようです。 昨日は、ジブシートのラフロープが切れ、補修不能でジブが揚げれなくなっている。メインセイルの上部のスライダーも飛んでしまいメインもいつまでもつか気がかりだそうです。 補修しようにもスタート以来、吹かれ続けオートヘルムも使えるような状況になく24時間、2人が1時間30分交代で舵を持ち続けている。 日中は、耐え切れなく暑く、夜間は、たまらなく寒いそうです。 こんなシビア−なレースで、スピンさえ揚げたりしてかっ飛んでゆくフランス人のヨットマンの連中は、信じられないと布田さんはビックリしていましたが、こんなレースに日本から出場してしまう会社員の布田さんは、ヨット界のプロジェクトXですね。 <2月11日 8:00> <2月10日 月曜日> TRANSQUADORA大西洋横断レースレース8日目 <2月10日 8:00> 依然、風の弱まる気配はなくレース艇はぶっ飛ばしている。 <下の天気図の青い×印の航跡が207 Fortissimoの航跡> <2月9日 日曜日> AROUNDALONE第4レグが、今日9日スタート、ニュージーランドからブラジルを目指す。ニュージーランドの女性首相 Helen Clarkが、スタートの号砲を鳴らし、 艇団を送り出した。ヨットが国民スポーツとなっている国ならではでしょう。 TRANSQUADORA 大西洋横断レースレース7日目<2月9日 10:00> <2月8日 土曜日> レース6日目 SOLOクラスのNo8号は、前シンシアと同型艇のSPRINT95なのでこの艇も応援中。 215号(SPRINT108)は依然トップ、ゴールまで1548.41マイル、相変わらずいい風でガンガン突っ走っているようです。 SOLOクラストップは、1号のPOGO8.5(このPOGOのホームページいいですよ)だが、ここまで突出した日々の平均スピードはないがいつもいい位置にいる。コース取りが非常にいいのだろうか。POGO8.5はこのレースに8艇ぐらい出場しているがどの艇も速い。艇のポテンシャルも高そうだが、セイリングが人生の一部のような塩っ気の塊のベテランヨットマン達に選ばれる船なんだろう。POGO6.5はミニトランザットで有名だが、こんな艇が日本でもどんどん走っているのが見られる日はくるでしょうか? <2月8日 9:00現在地点>Fortissimo平均速度7.84knt ゴールまで1794.68マイル <2月7日 金曜日> Fortissimoレース5日目 高気圧の南下が当初の予想より少なそうなためやや西にコース修正 <2月7日 9:00現在地点>平均速度7.51knt ゴールまで1937.23マイル <2月6日 木曜日> レース4日目 Fortissimo南下中。昨日、ショアクルーとしてこのレースをバックアップ中の原さんに入ったイリジューム衛星電話では、どん吹き中、ジャイブを繰り返し真追手でセイリングしているとのこと。オートパイロットも使える状況でなく24時間ヘルムを取りつづけ、昨日は、なんとデイラン250マイル走ったようだ。何度もブローチングし、船内はぐしょぬれ状態で疲労困憊している。何時この風が治まるのか!と気を揉んでいる。最南下コースでリードする207号Fortissimoだが、この2.3日で勝負の行方は決まりそうだ。 馬場さんからの気象解析情報 2/10と2/11の予想図を添付します。 当初予想していた北方の谷(低気圧から南西にのびる前線系の低圧部)は思ったほど深くならず、高気圧の南下も30N付近までのようで、弱風域の南限は27.5N。その南側は7-10m/sの北東風で安定。
連日真追手の帆走でお疲れのこととご拝察いたしますが、どうぞがんばってください。
馬場
<2月6日 8:00現在地点>平均速度6.94knt ゴールまで2127.06マイル <2月5日 水曜日> レース3日目 Fortissimo 207号、4日12:00からの平均速度 8.81knt/ゴールまで2259.72マイル Fortissimoは昨日から依然南下を続けている。 トップの215号(SPRINT108)は、スタートからずっと平均速度10kntでカッ飛んでいる。彼あるいは彼女は、このレース3回目の筋金入りの外洋レーサーで、第一レグを一緒にはしった原さんによると艇をコントロールするのさえ容易でない強風の中、スピンを揚げ走り去っていったのが強烈に印象に残っているそうだ。 このレグもスタートから結構吹いているようでリタイアした艇もすでに3艇。 <2月5日 8:00現在地点> 今回の第2レグのスタートは、アフリカの北西。ポルトガル領マデラ諸島Porto Santo フィニッシュは、カリブ海のLe Marin。 ちなみに第一レグは、フランスのSaint NazaireからPorto Santo。 大西洋のリゾート地を巡る優雅で過酷な伝統のレースTRANSQUADRA(トランスクアドラ) <2月4日 火曜日> レース2日目 Fortissimo南下コースを取り始める。 ダイ1レグ1位の215号(SPRINT108)も南下開始。 高気圧帯の南下を予想し、安定した風も求めてレース艇も南下か。 レース艇の位置情報は、レースのホームページで毎日2度更新されるようだが、毎回、位置関係が変化しており、目が離せない。今朝もFortissimoのバックアップをしている原さんと電話し夢中になって大圏コースか南下コースがベターかコース取りの議論。つい勤務中であるのを忘れてしまう。気をつけなくては。 Fortissimoのショアクルーとなっている原さんは、電話でも馬場さんと今後の気象の変化やレース艇との交信の技術的な問題について電話で協議している。 <2月4日 8:00現在地点> <2月 3日 月曜日> Fortissimoは2日スタート。 日曜の昼下がり曇り空の下、北東の風20ノット、絶好のコンディションに恵まれ48艇がスタート。 今日からレースのホームページにレース艇のポジションが掲載開始されました。 ポルトサント時間の3日14時32分の位置情報(詳細は、レースのホームページ参照下さい) Porto Santがスタート地点、 207号がFortissimo。,北よりのコースが良い風を捕らえているのか距離を伸ばしているようです。 トップ艇は、223号のIMX40、215号のSPRINT108あたりで第1レグでもやはり良く走っていた艇です。 赤字がシングルハンド艇、黄色がダブルハンド艇。 昨年のフランスからポルト・サントまでの第一レグではFortissimoは、次の海底2万マイル賞を受賞しました。 時化の中、不眠不休で舵を持ちずぶ濡れになりながらよくぞゴールした賞でしょうか。 The price " 20 000 miles under the seas"for FORTISSIMO of Yasuto Fuda and Shozo Hara, the Japanese sympathetic nerves, which were until the end of their moisture on their Large Surprise, well low on water for such a tour. <1月31日 金曜日> 来月2日,布田オーナーのFortissimo(GRANDSURPRISE)が、大西洋横断ダブルハンドレース第2レグスタート! アフリカ大陸の北西に位置するポルトガル領の島ポルトサントをスタートしてカリブ海マルティニークにフィニッシュ。 このレグは、布田オーナーと第1レグ参加のシーホースの原さんに代わり、同じくオーナーの大学ヨット部仲間の岡田さんが参加します。 この第2レグでは、ヨットマンの気象学者馬場さん主催の「海洋気象」から、気象解析データの提供を衛星経由で受けながらのレース。 外洋レースでは、コース取りの戦略が勝敗の大きなかぎとなるのは間違いないところ。 今回は、プロの気象解析データの支援を受けているので、情報取得に相当有利な外人レーサーたちとのハンデは多少は縮められたでしょうか。 2日から毎日会社のパソコンで航跡をチェックしながらの応援が楽しみです。 レース参加者達は、Fortissimo以外全員フランス人で、レース中もお互いVHF無線で情報のやり取りをしながら最適なコースを探っています。こうした中、言葉のハンデのある日本人が、情報不足の中で互角に勝負してゆくのは大変難しい。 レース以前にフランスからポルトガル領経由でアメリカのマルティニークまでのこんな特殊なレースにエントリーしスタートを切ることが、まず難関。成功するためには、レース参加から運営一切を仕切れる経験豊富なプロデューサーも必要条件でしょう。 Fortissimoのホームページに詳細が記載されていますが、提供を受けている大西洋の天気図とFortessimoのレース中の航跡が、専用のホームページFortissimos WX ROOMに掲載されます。 ・・・・レース中も次のようなメールが毎日の衛星電話経由で艇のパソコンに届くそうです。 「海洋気象」からの大西洋の気象解析データ(サンプル)・・・・・・ おはようございます。大圏コースは6日以降高圧帯の南下が予想されるため、弱風域に入る可能性が有ります。従って、スタート後は上記の弱風域を避けるため、25N-30Wへと向かわれた方が良いかと考えます。なお、現在のスタート海面での時化は次第におさまりますが、スタートから数日は10m/s前後の風が続くでしょう。
Fortissimo WEATHER CHART気圧配置:主な高・低気圧の位置および中心示度。風速は長矢羽=10kt、短矢羽=5kt(赤:20kt以上) 水色〜赤域は波高(m) 明日
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