きまぐれ更新日誌(2003年6・7月)
 <7月26日 土曜日>
 ラッセル・クーツ
の講演会とウエルカムパーティが午後6時からテレビ愛媛であり参加する。
 クーツは寡黙な人で、話は儀礼的な挨拶5分程度で終わってしまい、MPROの岡本オーナーが歓迎の挨拶に続き質問
 ●アメリカズ・カップ3連覇の秘訣は、
  「いいチームに恵まれたお陰である。」(このことは2次会の席でも素晴らしいクルーに恵まれたお陰だと言ってました。ヨットはやはり乗り手という事でしょうか。)
 参加者からの質問も受けてくれる。
 ●少年時代のスポーツはヨット三昧でしたか?
  「若い時も今もいろんなスポーツを楽しんでいる」
 ●ヨットを速く走らせる秘訣を伝授下さい!
  「@デリカシー(繊細さ)Aパッション(情熱)を持ち、DREAM COME TRUEと信じ努力すること」(これは人生そのものの教訓のようですね。今や俺に無いもの3点セット)
 ●瀬戸内海は穏やかで、湖と言う人もいるがどう思いますか?、
  「決して湖などではなく素晴らしい海であり、こんな恵まれた環境で、セイリングできることを誇りにして下さい」
  (同行の写真家添畑薫さんも世界で5本の指に入る美しい海域と大変感激していました。今回、クーツの瀬戸内クルージングの写真集を作成し世界に瀬戸内海の素晴らしさを発信する予定だそうです。)

 
 クーツは、いつもこんなに口数が少ないのか同行のスタッフに聞いた所、一つには、日本人に詳しく話しても通じないだろうとの思いもあるかもしれないが、クーツのアメリカズ・カップのシンジケートは15カ国のスタッフが集まっており、彼らをまとめるためには、饒舌よりもポイントを簡潔に言うことが、大切なのだとのことでした。
 また、クーツは大変頭のよい人で大学で専攻した関係の仕事を何年か続けたあと、大学に入学し直しその後、ヨット関係の仕事に携わるようになったそうです。
 2次会で話した時も連日の過密スケジュールで疲れているはずのスーパースターなのに一つ一つの質問に耳を傾け誠実に答えてくれていたのに感心ました。

 同行スタッフには、元アメリカズカップ日本チャレンジのメンバーもいて、勤務されてる広告会社で今回の瀬戸内海クルーズの企画や運営をされていました。経験を生かした素晴らしい仕事で、これからも日本のヨット界を元気にする企画をどんどんお願いします。

 2次会歓迎パーティ
 8時にウエルカムパーティが終わった後、ラッセル・クーツとスタッフの皆さんにMPROJECTの岡本オーナーの海辺の家に来ていただき2次会。連日の航海とパーティで疲れているところを気持ちよく参加して頂きました。

 ちょっとMPROの自慢話のようで恐縮ですが、MPROとラッセル・クーツのブラックマジックチームは、なんと一度同じレースで戦っているのです。この時のことはクーツも覚えていました。
 レースは、1997年アドミラルズカップで、クーツはニュージーランドチームで、アメリカズカップのブラックマジックチームを率いて、NUMBERS(Tayler49)に乗っていました。
 MPROは、アドミラルズカップに並行して開催されているカウズレースウイークに参加していました。
 ワイト島一周レースは、アドミ艇団もシリーズレースの一つとして参加し、SPRINT50で参加のMPROとNUMBERSは同クラス
 24時間余りのオーバーナイトレースの間、熾烈な戦いを続け、ほぼ同時にゴールラインを目指し、MPROが数艇身先行してフィニッシュ!!

 97年のこのレース時のMPROの写真をかけた壁に今回、クーツのサインを記念にいただきました。下のサムネイルにクーツがサインとMPROの写真を前に写っています。
 

同行スタッフの皆さんと

クーツと永井君

岡本オーナー、スタッフ

写真家の添畑薫さん

クーツと渡部

サインの前で

岡本オーナーファミリー

ゆかた美人です

イベントのアナウンサー

エリオット11Mの田内オーナー
 クーツはワインツー
 クーツは、ワインに堪能で特にボルドーのマルゴーが好きで、岡本オーナーのワインセラーからマルゴーの1988年をだしたところ大変感激してました。
 このあとラトウール1993年などを飲むうちに話が弾み、市内のホテルでヨーロッパのテレビ局からの衛星回線によるインタビューの予定時間が迫ってもなかなか腰を上げず、スタッフをヤキモキさせたのでした。
 クーツは、スイスの家にも600本ほどのワインをストックしている位のワイン通です。
 スイスに来た時は、是非、我が家でワインを飲もうとさそっていただいたり、盛り上がったひと時でした。
 家には3人の子供達がいて下の子はまだ3ヶ月の赤ちゃんでこ〜んなに小さいんだと嬉しそうに言ってる様子が、レース中に見せる厳しい表情と違ってほほえましかった。

<7月 6日 日曜日>
 
ヨット写真家のホームページを眺めていると偶然、CALENDAR2003の中にある6月(JUIN)のレースGIRAGLIA 2003紹介のページにMPRO(SPRINT51)を建造したアーションボウ造船所の新艇A40(艇名Ettore)が出場しているのを見つける。 
 今春が新艇のレビューレースなので気合が入っている様子が写真からでも伝わってくる。
 Obelix Trophy Cupでもノースセイルのチームが乗り込んでよく走っていました。もうすぐ日本にも2艇来るそうなので楽しみ。
 このホームページは、フランスの毎月のヨットレース参加艇や帆船なども紹介のコーナーなどがあって写真だけでも楽しめるのでご覧下さい。

 <6月22日 日曜日>
 第2回アンカレッジカップ
 10時スタートが霧のため11時50分スタートまで延期される。
 延期の間を利用してスタート練習など行なう。
 コースは、ブイ回りのソーセージコース
 上マーク到達に最も有利な本部艇よりのスタート位置をとったシンシアが修正で1位(^o^)丿
 

 
 <6月6日 金曜日>

 Obelix Trophy
参加のため先発隊のシーホースの原隊長が、フランス海軍潜水艦乗りのピーター他2名を子分に24日から3日間をかけ、ラ・ロッシェルからレース開催地のベノデまで400マイルを回航した時の写真が、ピーターからメールで送られて来ました。
 メールのタイトルは、”delivery with a dream team” ドリームチームの回航?でしたが、フランス海軍は、あえなく時化の中、ゲロの海に沈没したのでした。原隊長の底力を見せつけた回航のワンショット。
 この時の余った食料が、レース期間中艇に滞在した僕の食料となり、経費節減に大いに役立った訳ではあります。
 ピーターは、97年のファストネットレースにMPROにクルーとして参加以来の友人で、今回の回航には、友人を引き連れて応援に駆けつけてくれました。
 国内でも遠征は同じですが、海外レースは回航の手配一つにしても現地に伝手がないとスムーズに準備が進まないので、クルーの一時沈没もありましたが、あり難い応援です。


大西洋の波に思いを巡らすドリームチームの原隊長

メイン2ポイントリーフとレギュラージブで快走

原さんと潜水艦乗りピーター

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