きまぐれ更新日誌(03’12月〜04’4月)
  <4月13日 火曜日>
 フランスで春を告げるヨットレース"SPI OUEST FRANCE 2004"は、500艇のヨットが参加し開催される恒例のビックイベントです。
 レースの熱い雰囲気をプロ写真家のホームページからお楽しみください。
 MPROJECTは、このあと5月の連休に開催されるObelix Trophyに今年は、チャーター艇"A−4O"で参加しますが、SPI OUESTに参戦したレーサー達が引き続いて大勢参加するシリーズレースなので、このレースの写真を見ながら闘志を燃やしているところ。
 
"SPI OUEST FRANCE 2004", CLIQUER ICI
"SNIM 2004" Cliquer ici !
"Mondial du Vent" Cliquer ici !
" France Match race" Cliquer la
"Massilia Cup" Cliquer ici
 
A-40 for chartering

Benodet でチャーターする A-40

  <3月21日 土曜日>
 
 佐野さんがエッセイ「貿易風の旅人」で紹介していた16艇が参加の「2人乗り手こぎボートでの大西洋横断レース」はすごい。
 こんな小さなボートで、5370キロメートルをセイルも張らずオールでこいで渡るのだから。
 トップ艇の所要時間は、40日と5時間
 トップ艇は、HOLIDAY SHOPPE(ニュージーランドの同名の旅行代理店がスポンサー:チームのホームページ)



 手こぎボートでの大西洋横断レースは、これがスポーツだとすればスポーツ史上最も忍耐力が求められるタフなレースだろう。
 1000時間漕ぎつづけなければならない。ツール・ド・フランスでも100時間ほどに過ぎない。(右図は、スポーツ別の持続力(あるいは忍耐力)を求められる時間)

 
大西洋横断コース      優勝艇HOLIDAY SHOPPE

 
 <2月 8日 日曜日>
 昨日の土曜日もマリーナに行ったものの北の風が強くセイリングになりそうにないので、今日セイリングに行く。
 連れは、カナダから愛媛大学にたんぱく質の研究に来ているたんぱく質エンジニアのHUGOさん。一度民間企業に就職してたんぱく質の研究をしていたけど、会社が投資ファンドの資金を受け入れてから、ファンドの発言が厳しく成果がすぐに出そうにない研究が許されなくなり会社を辞める。これに懲りてか民間企業はお金のために研究を求められるのがいやなので、大学で研究を続けられる教授を目指しているとのこと。
 行きつけのスイミングプールで知り合いになったんだけど、是非、セイリングに行きたいとのことなので、寒風の中、マリーナ沖の野忽那島に出かける。 
 彼は、アウトドアスポーツが好きで、カナダではクロスカントリー、アイスホッケー、セイリング。ネパールにトレッキング行ったりと多彩。と言っても彼の地元では、冬場のアイスホッケーは、ほとんど唯一のスポーツかな。

 久しぶりにかける船外機は冷却水が廻ってないようなので、セイリングで桟橋から出港する。
 この寒さもカナダでクロスカントリーとアイスホッケーが趣味のHUGOさんには、快適なセイリングで楽しんでいた様子。
 スペインのチャータークルーズでマヨルカ島までの2週間のセイリングを経験してからセイリングが病みつきになったので日本でもセイリングができたのに大喜びしていた。
 
 野忽那島では、港のそばの小高い皿山に昨年、建設された展望台に上がり、瀬戸内の海を360°見渡す。
 ここは、映画「船を降りたら彼女の島」のロケにも使われたと案内板がでている。

 すばらしい眺めでよい所だけど、山の上の展望台まで木製の階段と遊歩道が新しく造られている。人口280人の島に一体この工事はどんな意味あるいは必要性があるのか思い浮かばない。HUGOは日本の政府は金持ちだからねと笑っている。金持ちどころか日本国は、国債で400兆円か600兆円か今も増えつづける途方もない借金があるんだけど。
 600兆円を英語で説明するのも面倒そうなので黙っていた。
 
   

 <1月11日 日曜日>
 「スプレー号世界周航記」が、中央公論新社から昨年出版されたので、さっそく注文していたのが届く。
 ジョシュア・スローカムが19世紀末に廃船を改造したヨットで史上初の単独世界周航を果たした航海記。

ヨットでの困難な航海記であり、危険を切り抜ける冒険談であるとともにそれまでどんな書物によっても知らされる事のなかった世界各地の風物詩を生き生きと記録し当時、世界中を興奮させた名著の復刻版。
 一気に読むのがもったいなくてじっくり読みたくなる本。



←キャプテン・スローカムの”スプレー号”

  正月に読んで面白かった本では、
 「武士の家計簿(加賀藩御算用者の幕末維新)」新潮新書

 古書店で購入した古文書に封じ込められていた実話で新潮ドキュメント賞受賞作
 金沢藩の猪山家の仕事は代代、御算用者(現代の会社で経理か総務)
 すでに幕末から明治・大正の時点で、金融波状(藩も家計も)、地価下落、リストラ、教育問題、利権と収賄、・・など現在我々が直面している問題をすべて経験していたのに驚きました。
 ソロバンひとつで混迷の幕末を生き抜いた武士のドラマ。
 
 他にスポーツ心理学者のジム・レイヤー著
 「メンタル・タフネス」ワニ文庫

 「感情をコントロールしストレスさえ原動力に変える現代人のための心理学」のタイトルにつられ購入。
 著者は、テニスのナブラチロワやスケート金メダリストのダン・ジャンセンの指導者として有名なのは、あとで知った事。
 「テニスのトッププロは、25秒間のゲームの休憩時間に行動と感情をコントロール、休息と回復を獲得する能力が競技を有利に導き勝利のために不可欠な役割を果たしている。」
 これが、トッププロとそれ以外の選手の大きな差だそうです。
 
 
 <1月10日 土曜日>
 Mpojectは、Obelix Trophy 2004年のポスター表紙に掲載されたこともあり、今年もこのフランスのレースに参加する事に決定しました。
 家族との駆け引き?も何とかクリアーし家族(といっても奥様ですが)からのお許しを得て発表です。
 Mprojectは、現在松山に係留されていますので、今回は、フランスで艇をチャーターします。
 チャーター艇は、Mproject(SPRINT51)を建造のアーションボー造船所で、去年のObelix TrophyでデビューしたAー40になる予定。
 デザイナー(JOUBERT-NIVELT)も造船所も同じで、艇の違和感も少なそうなだし、もう今から5月の連休が楽しみです。
 今回は、同じマリーナのコーラルリーフ、池川オーナーもMproに参加されますので、大西洋上でも松山弁が賑やかに飛び交いそう。
 
2004年Start

  <12月30日 火曜日>
 ヨーロッパでのレース開幕を告げるビックレースObelix Trophy 2004年のポスターとパンフレットの表紙に今年、日本から初の参戦となったMprojectが選ばれました。
 今日、BENODETのヨットクラブ会長から、郵送されてきました。
 今年5月のレースでブルターニュ沖を帆走する
Mprojectスターンに燦然と輝くホームポートMatsuyamaの文字!
 このレース開催要綱が記載されたパンフレットが、パリボートショーを始めフランスを中心にヨーロッパ各地で10,000枚程配布されるそうです。
 フランスで松山の村おこしにも貢献しているかな?
 
第34回となる来年のレースは、4月29日から5月2日まで。
 ちょうど日本の連休と重なり休みやすい時期でもあります。フランスで艇を購入ついでに、またチャーター、クルーとしてなど是非参加ください。
 このレースへの参加に興味のあるヨットマンは、シーホース原さんまで照会を。

 
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