更新日誌('06年12月)
 <12月31日 日曜日>
 
 31日の親戚との忘年会で、中島の造船所経営者と同席する機会があり、船の話で盛り上がる。
 普段は、無口な人だが、船の話になるといたって饒舌。
 造船所は、60m位の内航船を造っているそうで、中国方面への外航船の荷動きが忙しいので、遅れて内航船も忙しくなっているそうだ。造っている内航船の船価は、4億円位とのこと。セイリングクルーザーに比べると180フィートの船にしては、安いかも。
 
 アルミマストの塗装の相談もしたが、アルミ製高速艇をそれぞれ就航させている石崎汽船と瀬戸内海汽船は、ウレタン塗装使用とシリコン塗装使用とに分かれているそうで、こんなとこまでライバル意識があるんかしらん?
 
 この造船所の社長は、アメリアズカップ艇の設計でも知られる阪大の(故)野本謙作さんの教え子で、野本さんのヨット「春一番」は、現在、ごご島で知人が乗ってそうだが、その木造マストの塗装整備に造船所でしてあげるそうで、その時は、なんと高所作業車でマスト整備をするそうだ。
 
 磨いたままのマストでは、劣化するので、亜鉛のスプレー缶があるから、春先のペイント塗装までの保護に塗ることを薦められる。
 亜鉛とアルミのイオンの差で何とか言ってたが、意味不明で憶えられず。

 マスト位は倒して持ち込むから、いっそこの造船所にJ29をそっくりレストアに預けたい気分・・。

 <12月28日 木曜日>
 
MPRO忘年会を午後7時から博多屋でスタート。
 岡本オーナー、原さん、渡部、永井、羽藤、太田、神田、まゆらちゃん、大谷さんらが集まる。
 店は、大繁盛で9時に店を出されて、稲田バーで2次会。異業種の仲間と好きなヨットの話で盛り上がるのは楽しい。
 3次会は、豚珍行で餃子とラーメンとビール。このあたりで12時を廻ったので、僕は先に帰る。
 タクシーを待っていると、3人連れの若い女性に渡部のおじさんと呼ばれ、えっと思い振り向くと娘の友達であった。
 その彼女らの目の前で、見っとも無いことに酔っ払いの自転車(こっちも酔っ払いだが)と衝突し、歩道上に転げる。靴下が破れてしまったので、相手の人に前のローソンで靴下を買ってもらって、帰宅。
 
 当たったと言えば、この前の土曜日に、宅急便で立派なエスプレッソ・マシンが届く。
 注文した憶えもなく、不思議に思いながら開けると、日経新聞のサイトで、新刊予定の雑誌のアンケートに答えたのが、懸賞にあたったようだ。
 ただ、このエスプレッソマシンは、ネスカフェの専用のコーヒー豆キットしか使えないし、この専用豆は、ネスカフェから50個(1個1人分が70円位)以上の注文で、郵送してもらわないといけない。
 喜んでいいのかどうか?

 <12月16日 土曜日>
 
J29レストア記F
 永井・太田と僕の3人で行った今日の作業で、マスト・ブームのサンディング完了。
 次回から、マストの塗装予定なので、マスト塗装について色々調べる。
 Jboatの白いマストは、ウレタン塗装だったが、下塗りのプライマーも必要となる。
 塗料は、international製などの外国で実績のあるものが評価が高く、間違いないようだが予算オーバー。プライマーは、やはり外国製のエポキシプライマーが良いようだがこれも高価。
 ウエストマリンのカタログで調べるが、塗料は、消火器などと一緒で輸送時に危険品になるため送ってもらえない。
 日本ペイントのマリン事業部に最適な塗料について照会する。
 塗料は、ウレタン塗料と同等以上の品質である”シリコン塗料”にマストのしなりに対応できるよう柔軟制を持つ硬化剤を使用するのを勧められる。 プライマーは、アルミに対応のものを選んでもらう。
 
 塗る方法は、コンプレサーを使用して吹きつけが一般的だが、塗料店で紹介されたのが、電動エアレスガンでの吹きつけ(エアレス塗装)
 圧縮空気を使用しないので、塗料の拡散も少なく無駄が少ない。ガンの値段もコンプレッサー式に比べ比較的安い。
 車のような鏡面仕上げにこだわらないなら、刷毛塗りかローラー塗りでも充分綺麗に仕上がるとのこと。
 最近は、ローラーもいろいろな種類が開発され、使いやすくなったそうだ。
 ローラーより刷毛塗りが綺麗に塗れるが多少の技が必要とのこと。
 予算は無いが時間はたっぷりあるのでゆっくり悩むか。
 
 <12月11日 月曜日>
 
J29レストア記E
 アンカレッジマリーナには、田内フリートキャプテンのヨット、エリオット11”SAKURA”が上架してる。
 このヨットは、90年代前半にメルボルン⇒博多レースで、設計者のエリオット自らが乗り込み優勝した名艇である。
 FRP艇が主流の中、このレースで勝つために、レッドシダー材をエポキシで積層接着しオーストラリアで建造された木造艇である。
 
 この艇に田内さんが惚れ込み、この3年間、土日正月ばかりかウイークデイも連日本業終了後に深夜までレストア作業を続け、完璧な状態に仕上がっている。
 ブロックを初め艤装品類は、一度すべて取り外したうえで、内外装共にサンディングされ、再塗装されている。
 建造当時の表情を残したまま完璧に整備された艇は、新艇にはない深い味わいとオーナーのセンスを感じさせる気品が漂っている。
 
 J29レストアのお手本に申し分のない艇がこんな身近にあったのは幸運だった。
 同様のレベルまで目指すにはとてもハードルが高すぎるが、いいお手本としてまた週末から頑張ろう。
 


 <12月10日 日曜日>
 
J29レストア記D
 今日は、マストのサンディング。
 新品のサンディングマシンに320番のペーパーをセットし、電食跡のデコボコを中心にサンディング。アルミの黒く変色した部分は、完全に消えないので、マスト表面がスムースになるように磨いて行く。
サンディングマシンに少し体重を乗せてやるとよく磨がける。アルミを削った粉をこまめに拭いてやるほうが表面が綺麗になるようだ。
320番のペーパーの後、600番のペーパーで再度、磨いて行くと、指で撫でてもスムースな表面を感じるようになる。
指先は、ミクロのキズを感じる繊細さがあるそうだ。磨いては指先で撫でながら作業を繰り返して行く。
マリーナには、原さんの他にもフリートキャプテンの田内さんや池川ヨット工房さんなど、プロの先輩も時々来ているので、色々教えてもらって作業はスムーズにはかどる。

最後にコンパウンドで磨いて、マストが輝いてくる。
マリーナでもう1台サンディングマシンを借り、1台でペーパー掛けの後、もう1台のマシンで、コンパウンドの仕上げ磨きをする。
今日は、永井の他に羽藤と太田、はだの君も応援に来て作業がはかどる。
半日で、マストの片面が磨き終わる。あと半分・・。
 ブームは、電食もなく塗装は綺麗に残っていたが、マスト同様リムーバーで、白い塗料を剥ぎ取ってピカピカにする。
 後日、マストと一緒に白く再塗装の予定。
 

 
 <12月7日 木曜日>
 SEAHORSE原さんのブログで紹介されている、シングルハンド世界一周レース"5OCEANS"で、現在1位のStammの60フィートモノハル艇がサーフィングしながら疾走するビデオは、確かに迫力満点ですごい!!
 60フィート艇がサーフィングするこんなセイリングの経験をしたらもう病みつきになり、荒れ狂う南氷洋を走るこのレースに何度もチャレンジすのが判る気がする。
 
 <12月3日 日曜日>
 
アンカレッジマリーナ主催で先日、亡くなったハーバーマスターの山内義典氏追悼レースが開催された。
 レースに先立ち、山内さんの冥福を祈り、本部艇「さくら」の田内フリートキャプテンが、打ち鳴らす「八点鐘」の音と共にレース参加各艇全員黙祷し、海に花を投げ入れた。
 「八点鐘」は、昔、船上勤務で4時間のワッチ終了を知らせる鐘の音だったそうで、今日の場合は、長い間お疲れ様でした。ゆっくり休んで下さい・・といった意味でしょうか。
 

 
レースは、堀江⇒鹿島⇒野忽那⇒堀江フィニッシュの島廻りコース
 終始いい風に吹かれて、ワイルドジャイブやブローチィングを食らったりしながらいいレースができた。
 本部艇は、強風でアンカートラブルがあり大変でしたが、皆さんご存知ないでしょう。
 


 
夜は、2番町の「傘組」で表彰式並びに忘年会。
 山内さんの息子さんも来られて、いい雰囲気で盛り上がりました。
 
 ファーストホーム、”ブレザロッソ(GRAND SURPRISE)”
 優勝は、”スケアクロウ(YAMAHA31S)”でした。

 他の写真は、YAHOOフォトに掲載

 <12月2日 土曜日>
 
J29レストア記C
 Jボートで気に入っている白いマストのウレタン塗装は、リムーバーのお陰でほぼ綺麗に剥がれた。
 電食でところどころ黒く変色しているのは、完全に退けようが無いようなので、後は再塗装時に塗装が綺麗に乗るようペーパーで、マスト表面のツブツブデコボコを磨いて行く。手で撫でて、ツブツブが判らなくなるまでスムースに磨くのが目標。
 800番の耐水ペーパーで二人がかりで磨いて行く。
 無心でのペーパ掛けは、性に合っているようで嫌いじゃないけど、一向に作業が進まないので、今度、サンディングマシンを買うことにした。
 整備機材に追加投資はしない方針だが、便利そうなのでさっそく方針変更で購入決定。
 
ウレタン塗装の剥がしは完了し、アルミの地金にペーパー掛け開始。
本日50cm完了。あと10mちょっと。
それとブーム・・も

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