更新日誌('08年10〜11月)
 
<11月29日 土曜日>
Mpro黒岩別荘でフラメンコとジャズギタリスト山口武さんのギター演奏のパーティー。
フラメンコは、松山でフラメンコを習っている皆さんのグループ。
舞台は、別荘のベランダにステージを作り(これは工務店の方がやってくれました)マイクやスピーカーセットも用意した本格的なもの。
生憎の天気で、ビュービューと強い風が吹いて庭のクヌギの樹も揺れていましたが、対岸の明かりが点滅しフェリーが往来する夜景を背景に迫力のフラメンコのステージ。
フラメンコのもつ力強いエネルギーが、強風の中、屋外での舞台という悪い条件下でフラメンコの踊りを引き立たたせていた。

山口武さんは、前回来られたときに、黒岩専用にとにギターを置いてくれているんだけど、そのギターで演奏。ジャズギタリストですがスタンダードからジミヘンのナンバーまで一杯演奏してくれました。
最新発売のCD(アランフェス協奏曲)のカバーは、自宅の屋上に自分で張ったお洒落なタイルアートの写真。多才な方ですね!

演奏の後は、フラメンコダンサーの皆さんと、盛り上がったパーティーの参加者とでフラメンコダンス。オーレ


<11月8日 土曜日>
立花隆さんの講演会が市民会館である。
立花さんの著書は好きで結構読んでいたので、生での講演は楽しみだった。

講演タイトル「がん患者になって」のとおり、昨年12月に膀胱にがんが見つかったそうだ。
昨日、松山に来てから同じくがんで療養中の筑紫哲也氏の逝去を知り、急変に驚いていた。
松山のあと、筑紫さんが治療した患部をピンポイントで撃つ放射線治療で有名な病院を訪ねるつもりだった位なので。
筑紫さんとはジャーナリズムの盟友で、ちょうど立花さんが東京大学で開講している教室にがんで治療中の筑紫さんを招いて、学生やジャーナリストとともに筑紫さんが語るライフワークを聞くことを行っていた時で、当初は、4時間くらいは連続で話を聞いていたが最近は、疲労が激しく2時間もたなくなっていたそうだ。

人間は、生きてることががん細胞を生むことになりがんから逃げられないし、がんを発病すれば一生がんから逃れられない。
自身のがんも再発の可能性が、7、80%位あるが、抗がん剤治療など闘病生活に没頭するよりは、クオリティオブライフを維持し、どう生活するかが大切じゃないかと話していた。少なくとも自分ががんじゃない今は、それに共感できる。

<10月26日 日曜日>
フランス出張先からブログ更新中をしているSEAHORSE原さんのノートパソコンのハードディスクがクラッシュ。
悲痛な声で、フランスから電話がある。
パソコンは、ヨットのデータばかりか、ほとんど無料電話のスカイペ、ヨットの回航に必須の世界中の海図がインストールされているシーマップなど全て使えなくなる。
ライフラインが切断されたような危機だ。
もちろん、ブログも更新できない。メールも!
次々とトラブルだらけで大変お気の毒だが、楽しみにみていたブログが更新されないのも読者としては残念。
明日から、ボートショウ会場のマリーナに回航なので、せめてもの気分転換だそうだ。

<10月12日 日曜日>
久しぶりでMPROクルージング。
朝9時30分満潮に合わせてアンカレッジマリーナを出航、中島辺りをセイリング。
 強風波浪注意報も出ていたが、51フィートのMPROにはちょうどいい風に恵まれる。メインとゼノアに一杯の風を孕んでダイナミックにローリングしながらグングン走る。
 クローズではちょっとオーバーセイル気味。
 この日は定員ちょうどの16名の乗船で初めてヨットに乗るゲストも多かったので安全のためメインセイルのみの帆走に変更したが、それでも6ノット位でよく走る。お昼に睦月港に入港。
 おなじみの魚屋さんの生簀に横付けする。
 今日は、生憎、漁には潮が悪かったらしく漁師の獲物は余りないとの事で、魚は少なかったが、大きな鮑とサザエが沢山いたのでそっくり分けてもらい昼食にする。
 鮑・サザエの刺身は思いのほか柔らかくて、海水の塩味だけで美味しく、口の中に海の王様の旨みがジュワーと広がる。
 海の幸などをたらふく食べ、北海道のレアなお土産の花畑牧場製チーズケーキをデザートにして、真理子先生淹れたての香り高いコーヒーで食事を締めくくり、堀江湾の赤く大きな夕日に感動しながらセイリングでマリーナに帰港。

<10月11日 土曜日>
黒岩別荘で、夕食パーティ。
炭火のバーベキュウコンロでヤキトリ、豚肉の網焼きなどなどをアツアツで食す。
今が旬の秋刀魚は、よく乗った脂がジュージュー燃えながら焼かれてゆく。
豚肉もジューシーで美味かったが、秋の味覚、秋刀魚の炭火焼きは、皮が網目に程よく焦げ、脂が廻り、ホコホコの肉の味にはホッペも落ちる。絶品じゃ!

食事の途中には、黒岩に遊びに来ていた山口武さんの生ギターの演奏があり、皆うっとりと聞き惚れてしまった。
山口武さんの生ギター演奏なんてもう2度と聞く機会はないかも。
海辺の高台にある別荘は、最高の環境で、美味しい料理とお酒と、素晴らしい生ギターの演奏を聴けば、誰もが10年来の友人のように打ち解け幸福な気持ちになれる。
秋の夜長は、いくら時間があっても足りない最高の夕べでした。

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