きまぐれ更新日誌(2002年3月)
  <3月30日 土曜日>
 SPI QUESTレースは1、2レースが終了したようです。
 レースのホームページから第2レースの成績を転載。
 500艇の大レースにも関わらず、毎日レースごとに下の表のようなクラス別の成績表、この表のエントリー番号をクリック すれば、艇別の成績一覧、さらにそこから艇の紹介にジャンプなどホームページの運営も言うことなし。
 同型のGRAN SURPRISEが上位を独占し混戦模様。
 
Manche 2第2レース - Classement Classe Sport (10 bateaux)
Classements provisoires a titre indicatif : consultez les resultats au tableau officiel.
Place Pts Pen.
Cag
Voile Sponsor Skipper TCF Temps Temps
compense
1 1.00 45 21676 CHORUS F. Leonart 1.043 02:02:57 02:08:14
2 2.00 44 21544 CONTRADICTION P. Seguineau 1.039 02:04:38 02:09:30
3 3.00 42 FRA039 DEMARCHES MARKETING F. Girod 1.094 01:59:24 02:10:37
4 4.00 49 JPN5934 FORTISSIMO Fuda Yasuto 1.038 02:06:55 02:11:44
5 5.00 48 BEL1711 ARCOMET Franz Hawer 1.011 02:11:55 02:13:22
6 6.00 43 FRA21837 SI SIK 3 P. Frasquet 1.051 02:07:41 02:14:12
7 7.00 47 FRA16165 POINT LOMA F. Deliry 0.968 02:26:27 02:21:46
8 8.00 41 BEL275 STUYTS B. Stuyts 1.006 02:22:35 02:23:26
9 9.00 50 ITA25078 SOLITE COSE A. Viansson Ponte 0.962 02:29:22 02:23:41
10 10.00 46 F18690 SEPTIMUS V. Williamson 0.976 02:29:05 02:25:30

 <3月28日 木曜日>

 会社のデスクワークにちょうど集中力がなくなっている夕方近くに、布田オーナーのFortessimoでフランスの
 レース、SPI QUEST(出場クラスは、CLASSE SPORT/このクラスには10艇のエントリーがあり、同型艇の
 GRAND SURPRISEは、4艇出場している。
 参加国は、フランス、ベルギー、イタリアそして日本) に出場している原さんから電話が入りました。
 フランスは、朝の5時ころだそうですが、3人宿泊用の快適なロッジに一人で泊まり、最高にご機嫌とのこと。
 値段も1週間借りて3万円くらいと大変安いそうです。
 明日からのレースのために500杯のヨットが集合しているマリーナは壮観で、雰囲気も大変よくこんなレースに来ないてはないとのこと・・・・。
 オーナーの布田さんはFortessimoのホームページでレースの様子を準備段階から毎日、中継しているとのことなので早速 見ると写真も沢山あって、レース前の興奮とか、ワインと海鮮料理三昧とかかなり羨ましい状況が、リアルに伝わってきます。
 また、日本人の参加は初めてで、マスコミの取材を受けたりしてかなり盛り上がっているみたい。
 
 明日からのレースの成績が楽しみ!?!です。

 <3月13日 水曜日> 
2月
GOTHENBURG 2-10
VANCOUVER 6-10
TOKYO 8-11
HELSINKI 8-17
ISTANBUL 8-17
MONTREAL 9-17
MIAMI 14-19
ZAGREB 2-24
COPENHAGEN 23 - 3 March
GHENT 23 - 3 March
LISBON 23 - 3 March
AMSTERDAM 26 - 3 March
3月
OSAKA 1-3
STOCKHOLM 1-10
LOS ANGELES 2-10
TULLN 7-10
OSLO 8-17
MOSCOW 13-16
DUBAI 20-23
BUDAPEST 21-24
4月
OAKLAND 17-21
SINGAPORE 18-21
SHANGHAI 24-27
5月
SANCTUARY COVE 30 - 2 june
AUCKLAND 30 - 3 june
6月
MELBOURNE 4-8
8月t
SYDNEY 1 - 6
BRISBANE 28- 2 september
9月
IJMUIDEN 3 - 8
OSLO (IN WATER) 5 - 8
CANNES 11- 16
NEWPORT 12- 15
SOUTHAMPTON 13- 22
LA ROCHELLE 18- 23
NORWALK 19- 22
FRIEDRICHSHAFEN 21- 29
MONACO 25- 28
BODRUM 25- 29
10月
GENOA 5 - 13
ANNAPOLIS (SAIL) 10 - 14
HAMBURG 26 - 3 november
FORT LAUDERDALE 31 - 4 november
11月
ATHENS 2 - 10
STOCKHOLM 7 - 10
BARCELONA 30 nov - 8 december
12月
PARIS 6 - 16

下のびっしりとつまった日程は、2002年に世界各地で開催されているボートショーの日程表です。
ヨーロッパで圧倒的に多く開催されているようです。
日本でも、2月に東京、3月に大阪で開催されたようですが
ヨーロッパやアメリカの開催日数に比べるとずいぶん見劣りします。
以前、フランスのラ・ロッシェルボートショーにMproject(スプリント50)の設計打ち合わせでデザイナーに会うのをかねて、訪れたことがありますが、その規模の大きさと華やかさに圧倒されました。
 
 冷やかしではなく、真剣に商談しているようなヨットマンもたくさん見受けられました。
 実際、ボートショーの会場でかなりの新艇が売れているそうです。

 昨年の9月11日のニューヨーク世界貿易センタービルのテロ事件のあとは、人々の価値観が変わったかのようにスワンなどのラグジュアリーな新艇が、結構売れているそうです。
 金は、生きているうちに使おうということなのでしょうか。

 人生、楽しめる時に目いっぱい楽しみたいものですが・・。

ラ・ロシェルボートショー
 ラ・ロッシェルボートショー会場のヨット、トフィヌ(Tofinou)とデザイナー

 <3月10日 日曜日>
 久しぶりにシンシア(ヤマハ23)でセイリングに出かける。新年会以来のセイリングでしたが、春を感じさせる風は気持ちよく沖のノグツナ島までアビームで快適なセイリング。
 東京からきていたベネトウ40の小林オーナー夫妻も初めての瀬戸内のセイリングを楽しまれた様子。
 久しぶりにディンギーに乗ったような感覚で面白かったとのこと。
 ただこんなに良いコンディションの日に他にヨットが出ていないにビックリしていました。
 昼はノグツナ島で唯一と思われる食料品店で買い求めた賞味期限が若干過ぎた「ジャコテン(テンプラ)」とビールで乾杯。
 遠来のゲストにはちょっと気の毒ではありましたが、なかなか楽しい昼食でした。

 <3月4日 月曜日>
 Orangeフランスのブルーノ・ペイロンのマキシカタマラン「オレンジ」も3月2日にノンストップ世界一周レースのジュール・ベルヌトロフィー獲得を目指してスタートラインを切りました。
 マストのダメージにより、リタイアしてから2週間後の再スタートです。
 トリマラン「ジェロニモ」もこのトロフィーに挑戦中なので記録が楽しみです。
 
 オークランドでは、この4日からアメリカズカップ、チャレンジャー艇の非公式なレースが
開催されています。
スイスチームが、初日は一番、印象的な走りをしていたとのこと。
日本は、不景気風だけでヨットの元気ないけど、外国は元気ですねえ。
こうなると底力の差が出るんでしょうか。

 <3月3日 日曜日>
 この週末に今月から封切りとなる映画「シッピング・ニュース」の原作を読んだ。
 カナダ東岸のニューファンドランド島の厳しい自然が背景となっており、映画が楽しみとなった。
 小説自体は、地名などの日本語訳が(でか足湾、苦悩湾、粉袋入江、四つ手入江、破滅入江とか錨爪など)、現実離れした訳で、読みずらかった。
 しかし、興味深かかったのは、39章の見出しごとに「アシュレーによるロープ結びの本」からインスピレーションを与えられた結び方が、紹介されており、これが面白かった。

 例えば、第1章クオイル(クオイルは、主人公の不器用な30男の名前で映画では、ケビン・スペイシー)では、
 クオイル=ロープのとぐろ巻きのこと
 「フレミッシュ:フレイクとは、一層に螺旋状に巻かれたコイルのことである。
  それは甲板上に作られるので、必要とあらば、その上を歩いてもかまわない。」
 (本では、すべてに結びのイラストもそえられている)
 
 第2章 恋結び
  かって恋にやつれた水夫は、ゆるく恋結びに結んだ釣り糸を、愛する相手に送ったものである。
 もし結び目が結ばれたとおりにかえってくれば、この関係には変化がない。もし結び目が引き寄せられていたら、
 情熱が報いられたという意味である。しかし、もし結び目がひっくり返っていたら・・・国を去れという暗黙のアドバイスである。
 
 第3章 絞り結び
  「絞り結びはロープの輪(コイル)を作るのに役立つ。・・・・最初はゆるく結び、それからきちんと縛る。」
 
 第9章 係留結び
  「この結び方の利点は、きちんと結べば、ポストから滑り落ちないということだ。
  一日の辛い航海の後、満潮で、もやい綱が最高水位線の四、五フィート下の杭に固く結ばれているようなとき
 この結びを覚えたいと誰もが思うのである。」

 第39章 光るホイールキャップ
 
 「記録に残っていない古い結び方がまだまだたくさんある。そしてロープに新しい用途が生み出される限り
  新しい結び方も生み出されるであろう。」
 
 など39章の見出しすべてにほぼ掲載されており、きっと映画では表現されてない面白みがこの読書で味わえた。
 ロープの結び方から着想を得て小説を書いてしまうところが、作家の作家たるところでしょうか。

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