更新日誌('05年12月〜’06年3月)

<3月19日 日曜日>
 予定していたセイリングが中止になったので、堀江の海に面した原さん宅の居間でWBC観戦。日本が韓国に大勝する。両チームの緊迫感が伝わってくるいいゲームだった。

 今朝の新聞にも掲載されていたフランスで成立した「若者向けの新たな雇用制度」に反対するデモの話になる。
この制度は、26歳未満の若者を雇えば、2年間は理由なく解雇できる仕組みで、企業の採用意欲を高めるのがねらいとしている。

 なぜ、フランスでは若者にとっていつ解雇されるかわからんこんなとんでもな制度が成立するの?フランスはどんなになっとん?と原さんに質問。

 フランスのヨット造船所(会社)では、会社の都合で、労働者を解雇するのは大変難しく、解雇出来てもコストがかかる。
忙しい時期に労働者を雇いたくても、仕事が減った時のことを考えれば、簡単に解雇できないのでとても雇えない。
また、忙しい時期に従業員に残業させようとすると、賃金は、5割増も支払わねばならない。
労働者は、残業したいのだが、会社は、余りに高いコストのため残業させられない。故に客の要望より会社の経済優先で、納期も遅れる?
 
 法律には、こんな背景があった。若者の雇用を増やす為に会社が雇いやすく(すなわち調子悪くなればやめさせ易く)するためのようだ。
日本でも正社員の解雇は難しいが、今は、契約社員や派遣社員に関する法律が企業に都合よく改定され、企業は、これらを使い柔軟(都合よく解雇したり雇ったり)に対応している。
だから、仕事はあっても不安定な契約社員身分の人が多い。役場や市役所の自治体でさえ契約職員が多い。

 大学を卒業して、就職できても、2年間は、いつ首を切られるかとビクビクしているのは気の毒だが、失業率が10%もあるフランスも大変だ。

 やる気ある若者には、正社員として仕事ができる環境が整っている環境がよいと思うが、グローバル化した競争社会の中では、労働市場も国際競争にさらされることなり、雇用の安定と失業は、相反するのだろう。

 <1月26日 木曜日>
 蘇州赴任中の蒲谷氏より、久しぶりの便り。
 音信不通が気になっていたので、便りは嬉しい。

 エムプロジェクト&シンシアの皆様

お久しぶりです。大変ご無沙汰しております。
皆様お元気にお過ごしのことと思います。
寒中お見舞い申し上げます。
休んでいました、CHINA REPORTをまたまた再開しました。
明日からこちらは旧正月(春節)休みです。
日本の南の島で羽を伸ばしてきます。

それではまた。
蘇州  蒲谷敏彦より

 <12月27日 火曜日>
 原さんが、50日ぶりにフランスから帰国。
 建造中の新艇S-40がフランスの西海岸ブルターニュ地方のマリーナで進水した1号艇の写真が届く。
 さすがにこの1号艇は、かなり難産だったようだ。しかし心配していたので、この進水は僕らMPROのヨット仲間にもとても嬉しい。
 自分のプロデュースしたレース艇をフランスの著名デザイナーに設計させ、ハイテクのモールド製作業者や
造船所と一人で交渉、契約し、ついにすばらしくコストパフォーマンスの高いレース艇を進水させたのだから。
 春には、日本のレースシーンでも何かと話題をさらってくれるだろう。期待とともに楽しみだ。
 原さんのフランス滞在記は、ご本人のブログをどうぞ。SEAHORSE原さんのブログ ブルターニュの50日-その@
<原さんからのメッセージ>
Dear Sir

Please see our S-40 hull#001 which was launched on 30th  November  in France.
If you have any questions, please contact me directly.
            Best Regards
            Shozo HARA              SEAHORSE,INC. Japan          www.s-40.info

 <12月24日 土曜日>
 Mpro岡本オーナー宅で、クリスマスコンサート。
 ニューヨークで活躍するゴスペルシンガー”Toni Ann”さんとジャズ・オルガンの巨匠Jimmy Simthの弟子にあたる”KANKAWA”(お酒飲んだらこてこての大阪人でした)さんらを招いてのゴスペルとジャズの夕べ。
 Annさんの歌うゴスペルソング、アメイジンググレイスに胸打たれました。
 KANKAWAさんの渋いオルガンに感動。ピアニカが、ブルースを奏でる演奏にびっくり。
 ただ、宴会モードに移行が早すぎ演奏が少なくなったのが心残りでした。
 
動画ファイル⇒
Amazing Grace
有名なこの曲は、18世紀に作られた賛美歌

 

  
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