内子町
栗田敬子ジャズピアノ訪問教室

内子町の芝居小屋DEジャズの事業の一環で、内子町の幼稚園、小学校、中学校へジャズピアノ教室訪問をしました。生のジャズ演奏を聴き、鑑賞力を高めるとともに、音楽を愛好する心情を養うのが目的です。内子町で行った幼稚園、小学校、中学校でのジャズコンサートは、私にとって貴重な経験でした。貴重な時間を作って下さった先生方、ご協力、準備下さった「子供達にジャズを・・・」の皆様、本当にありがとうございました。今後の私の演奏、活動に生かしていきたいと思います。
栗田敬子P&VO 藤田耕平B 佐々木千之DR

大瀬小学校

体育館


2002年5月10日 10:35〜11:20

内子町大瀬小学校は大江健三郎さんの卒業された小学校としても有名な小学校です。全校生徒113人の小さな学校です。最初に生徒のみなさんが、私、藤田耕平B、佐々木千DRに歓迎の言葉と歌を歌ってくれました。みんなが音楽に合わせてステップを踏み、手拍子、ふりをつけながら歌ってくれました。リズム感の良さにまず驚きました。少しジャズの始まりのことなど話をして、「星に願いを」を演奏。続いて、大瀬小学校の校歌をボサノバのアレンジしたもの、少し大人っぽくなった校歌を聴いてもらいました。「Cジャム・ブルース」を少し練習して一緒に演りました。歓迎の歌の時感じたとおり、とてもリズム感がよく、大変スムーズにできたのは驚きでした。もっとてこずるかな、と思っていたのですが、予想は大きくはずされました。それから「L-O-V-E」を一緒に歌いました。子供達の元気な声が私の胸に響きました。心洗われました。最後は子供達がいつも歌っている「ビリーブ」を一緒に演奏しました。終わって何人かの子供達が感想を発表してくれました。「ピアノの音がきれいだった」「校歌があんな風に変わってびっくりした」などなど。後日、音楽担当の先生から生徒の皆さんが書いてくれた感想文集を送っていただきました。小学生にジャズの楽しさを少しでもわかってもらえたら、と思いながら望んだジャズピアノ教室でしたが、しっかり身体で感じてくれたようでした。感想文集は私の宝です。大変良い貴重な経験をさせていただきました。この教室は「子供達にジャズを聴いて欲しい おとなの会の」皆様のご協力で実現しました。ありがとうございました。貴重な時間を作って下さった大瀬小学校の先生方、ありがとうございました。
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内子幼稚園

親子ジャズコンサート


2002年5月21日

4歳児5歳児、お母さんと一緒のコンサートです。4歳児の子供達は入園したばかりでお母さんがいると、お母さんにべったりって感じ。先日の小学校ではよい反応があったけれど、さらに小さな子供達にジャズはどうなんだろう。不安な気持ちでした。先生方のアイデアでペットボトルでみんなマラカスを作ってくれていました。4,5才はじっと音楽を聴くなんて無理。聴いてもらうより、参加してリズムを感じてもらうことを主にして進めました。「L-O-V-E」もそれぞれのアルファベットを手で作りながら歌ってもらったり、マラカスでボサノバを一緒に演奏したり、2拍4拍の手拍子など。お母様方の参加にずいぶん助けていただきました。大きな声で 一生懸命歌っている子供達、楽しそうにマラカスを振っている子供達がとてもかわいかったです。後日、園長先生からお手紙を頂きました。「生の演奏に鳥肌が立った」「生の演奏を初めて聴けてよかった」「親子で楽しめた」「我が子がリズムを取っているのを見て驚いた」「子育てをしていると生の演奏が聴けなかったけど、聴けてよかった」「子供達が楽しそうだった」などなど、お母様方の感想を書いて下さってました。お母様方がお子さんと一緒にジャズを楽しんで下さったようで、ホッとしました。
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大瀬中学校

ジャズコンサート


2002年5月23日 14:10〜15:10

大瀬中学校は東大名誉教授でもいらっしゃる建築家原広司氏の作品としても有名な学校です。コンクリート打ちっ放し外壁、開放感のある教室、古い校舎の瓦を埋め込んだ中庭、そして円形の音楽室。音楽室には愛媛に3台しかなしというヤマハのフルコンのグランドピアノがで〜んと置いておりました。なんという贅沢な学校でしょう!。生徒たちは礼儀正しく、先生の号令にきびきびと動きます。小学校、幼稚園は参加型体験型で演りました。ジャズはそもそも大人の音楽です。中学生は少し大人になりかけのところです。でも、自分自身を思い返しても、きっとまだジャズとは縁のない年代でしょう。私はジャズに出会って初めて自分の意志で音楽をやり始めました。私がとりこになったジャズを聴いて欲しい。そして、大瀬中の皆さんに、将来何か「これ!」と思うものを是非見つけて欲しい、出会って欲しいという気持ちで演奏しました。フルコンのピアノはやはりいいです。とても気持ちよく演奏させていただきました。父兄の方も何人か来て下さってました。
どちらかというと、先生方や、父兄の方が楽しんで下さっていたような気がします。コンサート終了後、生徒会長さんからお礼の言葉を頂きました。「ジャズは栗田さんが言われてように大人の音楽と思いました。まだよくわからなかったけど、つい指が動いて拍子をとったりしていました」という正直な感想が印象的でした。